外観
透明な輝きのある、濃い目のルビー色。
エッジの紫には変色が見られ、それなりの経年を感じさせる。
粘性は比較的弱め。傾けてもアーチにはならない。
香り
香りはしっかりと感じられる。
プラムやブラックベリーといった黒い果実の香り。
クローブや香草を思わせるやや癖のあるニュアンスも。
第一アロマ中心と思われる、やや複雑でどちらかといえば陽性の香り。
味わい
アタックは比較的強め。
酸はしっかりしているが比較的穏やか。
アルコールの主張は穏やかで、充実感のある果実の甘味が前面に出ている。
タンニンは存在感がありながらも爽やかで飲みやすい。
全体的には、果実味を中心に据えてバランスがとれている。
余韻の長さは中程度。歯の奥に果実の仄甘さが続く。
総評
バランスの良い、充実した果実味のミディアムボディ。
供出温度は18度弱、グラスは中程度のもので良いだろう。
デカンタージュは不要。抜栓してすぐに楽しむことができる。
トルコは中東とヨーロッパつなぐような地理に位置する国である。緯度的にはイタリア、スペインと同じくらいであろうか。
ボアズケレ、オキュズギョズはいずれも土着品種のようだ。私の既知の品種の味わいの中では、ガメイが多少近いだろうか。
さほどパンチは強くなく、ボジョレー・ヌーヴォーほどではないが非常にジューシーで優しい口当たりだ。どちらかといえば、日本ワインの方が印象が近いかもしれない。
難しいことはなにも要らない、「明るくハッピー」という言葉がよく似合うと思う。持ち寄りパーティーなどで場をポジティブな雰囲気にしてくれるであろう味わいである。
デイリーワインとしてはやや高いところにミスマッチ感がなくはないが、きっちりとそれに見合ったパフォーマンスを上げてくれる。飲みやすいワインをお探し方は、選択肢の一つとして充分ありな一本だろう。
満足度 : ★★★☆☆
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