YARDEN Cabernet Sauvignon、イスラエル

ワインレビュー
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YARDEN Cabernet Sauvignon
産地 : イスラエル(Golan)
種類 : 赤,スティル
品種 : Cabernet Sauvignon 100%
年    : 2019
度数 : 14.5%
価格 : \6,160
タイプ : 辛口・ふくよか
購入店 : 葡萄屋
輸入者 : 株式会社ミレジム

外観

澄んだ輝きの、非常に濃いガーネット。
エッジの紫は変色しかかっており、多少の年月の経過を思わせる。
粘性は強い。傾けるとはっきりとしたアーチとラルムが見られる。
如何にも重厚さを感じさせる外観。

香り

香りはしっかりと感じられる。
ブルーベリーやカシスと言った青い果実、小振りの赤い花。
チョコレートの様なアロマ。火打ち石や紅茶のようなニュアンスも感じられる。
第一アロマ主体と思われる、どちらかと言えば陽性の香り。

味わい

アタックは強い。
酸は溌剌としている。凝縮感のある果実味がよく感じられるのと同時に、
パワフルなタンニンの苦味厚いアルコールとが織りなすテクスチャが感じられる。
それらが織り成すバランスが整っており、非常に上品。とてもヘヴィであるが、フルーティでもあり飲みやすくすら感じる。
余韻は長い。喉の奥を灼くようなアルコール感と、奥歯に果実の甘酸っぱさを感じられる。

総評

非常にリッチで整った味わいのフルボディ。
供出温度は18度前後、グラスは大ぶりの物がよいだろう。
デカンタージュは必須ではない。抜栓してすぐに楽しむことができる。ただし、開かせた方が飲みやすさ・香り・味わいのいずれも一段階上がるので、エアレーターを通すなどすることをお薦めする。

イスラエルは、西アジアの最西端、アラビアとエジプトの間に位置する共和国である。

イスラエル

近隣の国でワイン産地と言うと、レバノンあたりが有名だろうか(有名か?)。
緯度で言うとギリシアよりも南に位置し、日本では鹿児島県あたりに当たるようだ。

そういった南方のワインは、葡萄の糖度が高くなるためアルコール度数が高く強い酒がよく造られるイメージであるが、このワインもそんなご多分に漏れず、果実の凝縮感がとてつもない非常にパワフルでヘヴィである
しかし面白い事に、酸もしっかり立っていてはっきりとした輪郭を感じられる。故に決して大味ではなく、寧ろ繊細で上品な味わいだ。それが日本の九州のワインとは全く異なる点である。
そして甘味が立っているため、フルボディであるにも関わらずフルーティで飲みやすくすら感じる。言ってみれば、抜栓直後から「ボルドーワインがしっかり開いて最高に飲みやすい状態」に成っているという感覚である。
しかし驚くべきことに、エアレーターなどを通すと更にもう一段階進化する。
タンニンの固さがほぐれ、広がるような香りと共に蠱惑的な果実の甘味が全開になる。正に甘美である。

かなり濃い目の肉料理と合わせても負ける事なくマリアージュが成立するだろう。逆に、単独でローストビーフのソース代わりにしても良いくらいの個性もある。
アルコール度数が高いので、その点は人を選ぶかも知れない。

6000円台という価格帯はそれなりに高いハードルには感じられるだろうが、飲みやすいさ、わかりやすさ、手間の少なさ、充実感の高さといった数々の長所を考えれば、決して間違いのない買い物であると言える。
逆に、4~5000円クラスでこのワインを越えることは至難であるように思う。高級品の一線をしっかりと越えてくる明確なクオリティの高さを感じられる、ワイン中級者向けの傑作と言えるだろう。

満足度 : ★★★★☆

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