Pirovano Costantino Collezione Salento Rosso Passito、イタリア

ワインレビュー
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Pirovano Costantino Collezione Salento Rosso Passito
産地 : イタリア(Puglia)
種類 : 赤、スティル
品種 : Negro Amaro、Malvasia Nera
年  : 2018
度数 : 14.5%
価格 : \1,500程度
購入店 : KALDI
輸入者 : 株式会社オーバーシーズ

外観

澄んだ輝きのある濃いガーネット。
粘度は高く、傾けるとはっきりとアーチができる。
まだ変色の見られない、若々しい外観。

香り

香りはしっかりと感じられる。
ブラックベリー、ブラックチェリーと言った黒い果実。
赤ピーマン、甘草、軽いコーヒー、血液の様な重さもある。
第一アロマが前に出ており、果実の凝縮した香りが特に印象深い。

味わい

アタックは軽やか。
シャープな酸と、レーズンのような円やかな甘み、そしてヴェジタルさが渾然となったカオスな味。
タンニンもアルコールも力強いが、ヴェジタルと甘みそれを上回り、ヘヴィな印象ではない。
余韻としても、ヴェジタルな苦みが長く残る。

 

エアレーターを通すと酸と苦みがマイルドになり、よりレーズン的な特徴が際立ってくる。
しかしそれでもまだ開き切った印象ではなく、固い渋みや苦みが奥に残っているかの様。
相当にポテンシャルが高いということが伺える。

総評

総じて、濃縮感があり力強く、ポテンシャルの高いフルボディである。
供出温度は18度以上、グラスは大ぶりのものがよいだろう。
抜栓してすぐに飲むのはお薦めしない。デカンタージュまたは抜栓後1~2h置くことが必須だろう。

エアレーターを使用してもいいが、それでもなお発揮しきれないポテンシャルであるため、複数回使用できるような仕組みが必要かもしれない。

 

KALDIのイタリアワインは、仕事帰りにすぐ飲める気軽さが売り、と思っていたのだが、驚いたことにこのワインは、それに全く当てはまらなかった。
非常にパワフルで充実しているが故に、その美味さを引き出すには工夫か忍耐かが必要となる。
その分、得られる歓びは大きいものになるだろうが、タイミングを間違えて開けないように気を付けたいところである。

 

満足度 : ★★★☆☆

 

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