外観
透明な輝きのある、濃いルビー色。
全体的に紫がかっており、若さに溢れている。
粘性はやや強め。傾けるとアーチが架かり、ラルムも多少見られる。
香り
香りはしっかりと感じられる。
イチゴやブルーベリーといった華やかな果実。
ジャムやキャンディを思わせる甘い香り。
第二アロマが主体と思われる、ポップな陽性の香り。
味わい
アタックはやや大人しめ。
はじけるような酸、瑞々しい果実の甘味が前面に出ている。
アルコールは陰に隠れるような印象だが、タンニンはギチギチと存在感がある。
余韻は長め。喉の奥にヴェジタルな苦みと鼻腔をくすぐる甘酸っぱさが続く。
総評
フレッシュ&フルーティなミディアムボディ。
供出温度は14~17度、グラスは中程度か多少大きめのものがよいだろう。
デカンタージュは不要、抜栓してすぐの瑞々しさを楽しみたい。が、エアレーターなどで酸を抑えた方が、ワイン本来の味わいに近くはなるだろう。
11月第3木曜日はボジョレーヌーヴォーの解禁日、ということで今年も近所の酒屋で購入してきた。
2022年は、天候的には「暑さと乾燥と」で厳しい年だったようだが、出来栄えは申し分ないようだ。
今やすっかりネタ扱いとなった笑、ボジョレーワイン委員会のコメントは下記の通り。
ちなみに、過去のキャッチコピーはこちら。
華やかな甘みでポップに楽しむ事ができるが、タンニンもしっかりしており飲み応えもある。品質の高さは疑いようがない。
良い意味で所謂ボジョレー・ヌーヴォーらしくない、通常の赤ワインと新酒の中間くらいの味わいだろうか。
今年はワイン自体の出来に加え、コロナの流行・ウクライナ問題に起因した異常な物価高による影響を避けては通れない年である。
店に並んでいるものを見たところ、個人的には、昨年よりも2~3割くらい高い印象だった。
良い出来だったとは言え、単純にコスパで言ってしまえば、今年のヌーヴォーは割高に感じる人が多いのではないだろうか。
しかし、何度でも言うが、ボジョレー・ヌーヴォーとは「祭り」である。
1年に一度、新酒を飲みながらワインを楽しむイベントの日であり、クオリティやコストパフォーマンスなどという概念を持ち出すのは野暮である。
この混沌とした世界情勢の中で、例年通りの華やかな葡萄酒が提供される、そのことに喜ばしく感謝をしながら、新酒とのひと時を楽しく過ごすのが乙というものではないだろうか。
などと思いながら、ワインについていたタグをよくよく見てみたところ、衝撃の一言が。
ほなヌーヴォーとちゃうやないかヾ(・д・`) 道理で、例年のキャッチーな感じと違うなと思った。ヌーヴォーの解禁日に、ヌーヴォーと同じ棚の一番目立つところに置かないでくれ(゚`ω´ ゚)゚
皆さんは、タグまでよく読んでご購入検討ください。
満足度 : ★★★☆☆
※ヴィンテージ違い
https://www.dragee.co.jp/fs/dragee/W-BNV202107
本文後のタグから、同じようなワインに飛べるようになっています。
また、インデックス頁から俯瞰した閲覧もできます。↓
今年もいい年でした(ワインの出来的な意味で)。他のレビューも是非ご覧ください。
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