LOTE NEGRO 2020、アルゼンチン

ワインレビュー
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LOTE NEGRO 2020
産地 : アルゼンチン(Mendoza)
種類 : 赤,スティル
品種 : Malbec 60%, Cabernet Franc 40%
年    : 2020
度数 : 14.0%
価格 : \3,960
タイプ : 辛口・すっきり
購入店 : ENOTECA online
輸入者 : エノテカ株式会社

外観

透明な輝きのある深いガーネット。
エッジにはまだ紫が残り、経年の浅さを感じさせる。
粘性はやや弱め。傾けてもアーチにならずゆっくりと崩れる。

香り

香りはしっかりと感じられる。
ブラックベリーやダークチェリーと言った黒い果実、スミレといった赤い花。
コーヒーやカカオの香り。血液といったニュアンスも仄かに感じられる。
第一アロマが主体と思われる、重厚な陰性の香り。

味わい

アタックはやや強め。
酸は溌剌としている。
力強いタンニンの渋みとコクが顕著でヘヴィ。だが果実味もしっかり感じられ、フルボディとしては比較的飲みやすく感じる。
アルコールもフルボディとしては特別厚くは無い、意外にもポップな仕上がり
余韻は長め。舌に果実の仄かな甘味と、ヴェジタルな苦味が続く。

総評

がっしりとしているがフルーティでもあるフルボディ。
供出温度は18度強、グラスは大ぶりのものがよいだろう。
デカンタージュはなくてもよいが、一度エアレーターなどを通した方が味にまとまりと膨らみが生まれ、より楽しめるようになるだろう。

重厚なワインのイメージの強いアルゼンチンだが、このワインはその期待を全く裏切らない。非常にずっしりと重たいワインだ。
だが意外にもかなり飲みやすい。アルコールがさほど主張してなく、果実の甘味がはっきりと感じられるからだろう。音楽で言えばヘビーメタルの中でもメロコア・メロスピの部類、と言ったところだろうか。力強さとキャッチーさが兼ね備えられており、特段フルボディが好きでは無い方でも良さを感じやすいだろう。
勿論ヘヴィであることには違いは無いが、重いだけでは無い、カベルネ・フランの良さが一際輝く仕上がりだと言える。

このように、力強いだけでは無く繊細さも持った一本であるので、ステーキなどの脂が強い料理よりは、赤身魚などと合わせる方が良いのではないだろうか。最近、寿司と赤ワインのペアリングがあるようだが、このワインが持つコクはとてもよく合いそうな気がする。

満足度 : ★★★☆☆

ロテ・ネグロ
ボデガ・ノートンは、スワロフスキー社が所有するアルゼンチン屈指のワイナリー。こちらのロテ・ネグロは、アルゼンチンの銘醸地メンドーサの中でも標高の高いエリアであるウコ・ヴァレーのブドウを用いた1本。濃密で複雑性のある味わいがお楽しみいただけます。

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