外観
澄んだ輝きのある黄金がかった薄めのイエロー。
粘性は非常に弱く、さらっとしている。
熟成感しているようだが全体的にはライトな印象。
香り
香りはしっかりと感じられる。
アプリコット、ライチといった果実、金木犀、アニスの香り。
若々しくも蜂蜜のような濃密なニュアンスが感じられる。
味わい
アタックはやや強め。
豊かな糖と爽やかな酸に満ちており、非常にふくよか。
苦みや渋みはほとんど感じられない。
濃厚なためか、アルコールはやや強めに感じられる。
余韻はやや長く、上品な糖の甘味が舌に佇む。
総評
フレッシュ&フルーティだが、非常に密(蜜)な甘口白ワイン。
成熟度が高く、豊かな味わい。
供出温度は7度以下、グラスは小ぶり~中庸なものが良いだろう。
ねっとりとした甘さが好みであれば、温度はもう少し高くてもいいかもしれない。
カナダと言えば、その寒い気候を活かしたアイスワインが有名であるが、
このワインはブドウを凍らせてはおらず、通常のスティルワインの扱いである。
しかし、レイトハーベスト、即ち遅摘みのブドウを使うことで糖度を高めており、
アイスワインと遜色ないくらいに濃密で甘くとろけるような仕上がりとなっている。
いい意味で価格帯に見合わない、ハイレベルなデザートワインである。
どうでもいいが、コルクにtwitter、facebookのアカウントがプリントされているのを初めて見た。
さすが新興国。時代は流れているのだなと感じた。
満足度 : ★★★☆☆
全体振り返り
ということで、大丸フェア2020で購入したワインのレビューでした。
やはりこのイベントは外れがないという印象です。
今回は全く試飲をせず、言ってしまえば適当にピックアップした13本にもかかわらず、
全てにおいて期待通りかそれ以上のクオリティだったことは驚くべき事だと思います。
その中でも、私的MVPは、ダントツで「Tvrdos Vranac、ボスニア・ヘルツェゴビナ」。
2000円台で5台シャトーと並べのみできそうなレベルと思わされるクオリティは正に圧巻。
早速、通販でアンコールを購入しました。良い事があった日にでも開けようと思います。
2021年の大丸フェアも楽しみにしたいと思います。
できれば、以前のように試飲ありの、本来の形態で。
どうか、コロナの混乱が収まり、平穏の下、無事に開催されますように。
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