外観
澄んだ輝きの、透明感のあるレモンイエロー。
粘性は弱め。傾けてもアーチは見られない。
若々しくフレッシュな外観。
香り
香りはしっかりと感じられる。
レモンやライムと言った柑橘系の香り。
典型的なペトロール香が感じられる。
石灰と言ったミネラルのニュアンスも。
第一アロマが主体と思われる、陽性の香り。
味わい
アタックは比較的穏やか。
瑞々しい酸。ライムの様なフレッシュな甘味が前面に出ている。
コクを伴う苦味も感じられ、しっかりとしたテクスチャが感じられる。
アルコールは控えめで飲みやすい。
全体的に、甘め寄りにバランスの取られたスマートなワインだと言える。
総評
フレッシュ&フルーティなセミスイート。
供出温度は11度程度、グラスはどのようなものでも問題ないと思われるが、中以上が望ましいか。
デキャンタージュは不要。抜栓してすぐに楽しむことができる。
このブログでも数多く取り上げている北海道のワインは、その品種のルーツにドイツがあることが多い。同じ寒冷地域通し通じ合うところが多く、日本人にとって親近感の沸く味だと言えるのではないだろうか。
ただし、日本はどちらかというとリースリングを使ったワインは少ないような気がする。特に甘口となるとなかなか限られてくるのではないか。そういった点では、ドイツならではということで是非お試しいただきたいのがこのワインである。
ドイツの甘口ワインには、糖度に応じた等級がある。カビネット< シュペトレーゼ<アウスレーゼ < ベーレンアウスレーゼ < (アイスワイン) < トロッケンベーレンアウスレーゼ、といった具合だ。即ちこのワイン、カビネットは甘さとしては控えめであり、寧ろすっきりと飲みやすいワインが多い。
そういった厳格な等級制度、品質保証制度があるお陰か、このワインも期待を裏切らない味わいだ。濃縮された果実の爽やかな甘味が主役でありながら、タンニンの心地よい仄苦さもしっかりと感じられ、飲み疲れない。正に大人の葡萄ジュースといったところだろうか。
アルコールも控えめなので、女性からアルコールが得意でない方まで、比較的初心者向けのワインとして、窓口が広く受け入れられるのではないだろうか。
食前酒として飲むのが王道かと思うが、和食に合わせるのも大いにアリだろう。刺身や天ぷらなど合いそうな気がするがどうだろうか。
満足度 : ★★★☆☆
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甘口ワイン大好きなので、レビューも増やしていきたいです。他の記事も是非ご覧ください。
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