外観
透明な輝きのある、濃いルビー色。
エッジにはまだ紫が残っている。
粘性は強い。傾けるとはっきりとしたアーチとラルムが見られる。
見るからに若くてパワフルといった外観。
香り
香りはしっかりと感じられる。
ブルーベリーやカシスと言った青い果実の瑞々しさがある。
様々入り混じった複雑な、陽性の香り。
味わい
アタックはやや強め。
溌剌とした酸、厚いアルコール、滑らかだが存在感のあるタンニンとがバランスよく共存している。
とりわけ、それらに負けない果実の甘味は、円やかでいて非常に凝縮感がある。
余韻はやや長め。舌に仄かな果実の甘味と、奥の方にはコクのある苦みが残る。
総評
凝縮感がありリッチなフルボディ。
供出温度は18度前後、グラスは中~大きめのものが良いだろう。
デカンタージュはなくてもよい。抜栓してすぐに楽しめるが、エアレーターを通すなどして味をこなした方が、一体感のある完成度の高い味わいになるだろう。
カリフォルニアといえばナパとソノマが真っ先に思い浮かぶであろうが、このワインはそんなメインどころをはずれ、ローダイという地域の葡萄を使用して作成されている。
まずは、実にカリフォルニアワインらしい、飲みやすさとリッチさが両立したヴァリューワインと言えよう。
アルコール度数14.8%は赤ワインの中でも相当に強い方であるが、それに負けずしっかりと主張が感じられる果実味が素晴らしい。
一方で、ポップな味わいでありながら、なかなかに上品な落ち着きも感じられるのは驚きだ。この点は先ほど述べたカリフォルニアワイン「らしさ」からは少し外れ、高級感が得られる。
多種の葡萄が使用されていることからそう感じられるのかもしれないが、「緻密に調整された味わい」という印象である。
惜しむらくは、2年では飲むには若すぎたであろうこと・・・味が上ずりしている感じで、深みを感じる域にはいま一つ達していない。
もし購入されるのなら5年以上を経ているもの、或いは若いものを買って数年寝かせるといったことをお勧めしたい。
満足度 : ★★★☆☆
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カリフォルニアの空と同じ色のTシャツが欲しいです♪他のレビューも是非ご覧ください。
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