外観
澄んだ輝きの、やや黒の入ったルビー色。
粘性はやや強め。傾けるとじわりとしたアーチが見られる。
エッジはまだ紫のまま、非常に若々しい状態。
香り
香りはしっかりと感じられる。
イチゴ、ブルーベリーといった果実、スミレのような赤い花。
針葉樹やシダといった木々のニュアンス。
第一アロマが主体で、ポップで若々しさが感じられる。
味わい
アタックは軽やか。
溌剌とした酸、瑞々しい果実の甘みが前面に出ている。
タンニンは溶け込んでおり、芯の存在感がある。
アルコールの主張は控えめで、穏やかな明るさを携えている。
余韻はやや長め。鼻腔から抜ける果実感と、舌にヴェジタルなタンニンが残る。
総評
フレッシュ&フルーティなライトボディ。
だが土台はしっかりしており、華やかながらパンチがある。
供出温度は14~17度、グラスは香りの良く開く大ぶりのものがよいだろう。
デカンタージュは不要。酸味が気になるようなら、少し置いておいてもよい。
長熟しても輝きが失せないポテンシャルを持つことから、「驚愕のガメイ伝説」の異名のつくジュリエナスの、ワンランク上質な一本、とのこと。
一寸、ピノノワールとも間違えてしまうかもしれないくらい、質が高い。その分お値段もそれなりだが。
ラベルに「VIEILLES VIGNES」とあるので、古木のガメイから作られているのだろう。確かに、明るさの中にも落ち着きがあり、New Old(新しくも懐かしい)という印象がある。それは古木由来なのだろう。
2021年のボジョレーは、雨や霜といった天候不順に苦しんだようだが、それを思えば、これだけの品質のものを飲めることは大変喜ばしいことだ。
来年はまた葡萄にとっていい年でありますように。
満足度 : ★★★☆☆
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