試験に役立つ記憶法について

備忘録
スポンサーリンク

10月にPMP資格の試験を受けるべく、追い込み中です。
この試験、考えたり計算したりという問題もなくはないのですが、
8割方の問題が暗記をベースにしている節があり、
覚えるものを覚えていないと、スタートラインにすら立たせてくれません。

そこでテキストを読み直しているものの、なかなか頭に入ってこず苦労しています。
そこで今回は、勉学に勤しんだ学生の頃の基本に立ち返り、
「記憶の方法」について、整理してみたいと思います。

前提事項①:自分に合った記憶タイプを選ぶ

人間の脳がものを覚える方法は大きく6つあると言われており、
これは「認知特性」と呼ばれます。
参考 : あなたは文字派? 聴覚派? 6つの「認知特性」ごとに最適な勉強法教えます!

1)文字で覚える
∟ 読んだ文字を、頭の中で映像化して覚える
∟ 読んだ文字を、頭の中で図式化して覚える
2)映像で覚える
∟ 2次元で覚える(絵、写真)
∟ 3次元で覚える(動画、体感)
3)音で覚える
∟ 音として覚える
∟ 音楽として覚える

世間一般に流通している資格試験のテキストは、「文字で覚える」ものだと言えます。
これが「マンガでわかる」などになると「映像」に近くなりますし、
メロディーをつけて覚え歌のように覚えようとすると「音楽」になります。

大事なことは、
文字を文字として記憶するのではなく、大概は何かに変換しているのだ、ということ、
また、上記のどれが得意かは人によって異なる、ということです。

どうやって記憶するのが自分に最も合っているのか、
それを調べることが、記憶の第一歩目だと思います。

前提事項②:コストの大小で使い分ける

上記を踏まえて、どうやって試験対策をしていくのが有効か?

私はまず、図式化・アイコン化による「2次元で覚える」方法をベースに、
本当に重要なところは、数を絞って、音や体感による記憶を混ぜる、
という方法が一番実用的かと思っています。

例えば私は、自分は音楽で覚えるのが一番得意だと思っています。
(高校時代の英単語や文法は、ほとんど音楽の歌詞から覚えていました。)
しかし、ちょうど受ける試験の覚え歌が世に出回っていることなど稀ですし、
自分で作曲するには膨大な時間がかかり、試験に間に合わないことでしょう。

一方、図式化は整理にこそ時間がかかりますが、書くこと自体はさほど大変ではありません。
また、簡易なイラストを添えるだけでも、すぐできて且つ覚えが相当よくなります。
覚えやすさという点では歌ほどではありませんが、手間要らずでできるところがポイントです。

つまり、6つの覚え方にはそれぞれ「コスト」があり、
それの大きさを考えて、制限内に収まるようなやり方を選ぶ必要があるのです。
そこで前述したように、

・簡単に覚えられる or 最悪覚えられなくても傷の浅いもの
→図式・2次元イメージ(簡易なイラストなど)
・なかなか覚えられない or 絶対に覚えなければならないもの
→歌、音(音読)、ストーリーを作ってみる

という方法をとっています。
もっと言えば、

・既に覚えているもの(既知のこと)
→文字のまま

にすることで、更にコストダウンをしています。
この様にして、期間内に収まり且つ最小コストを目指す、という具合です。

記憶法①:覚える量を圧縮する

では具体的な記憶方法について挙げていきます。

資格試験においては、記憶のコストが小さいほど合格は容易であり、
逆にコストが大きいほど合格は難しくなると言えます。
そこで次に是非アプローチしたいのが、「記憶量の圧縮」です。

例えば、「7±2の法則」というものがあります。
これは、人間の短期記憶は「一度に5~9個までしか記憶できない」ことを示すものです。
(これは「マジカルナンバー」とも呼ぶようです。)

つまり、試験対策に何百もの単語を暗記することなど、
そのままでは人間の限界として不可能ということです。
しかし実際には、我々は9では収まらない数の事柄を記憶できているはずです。
そこに記憶のヒントがあります。
即ち、人間の記憶は、まとめたり小さくしたりすることで、記憶を圧縮できるのです。

ここではその主な方法として、

・グルーピング
・ダウンサイジング

について記載します。

1)グルーピング

これは、「困難の分割」といえばわかりやすいでしょうか。
例えば、百人一首を覚えるとき、1から100までを順番に覚えるのではなく、
・「あ」から始まる首 → xx個
・「い」から始まる首 → xx個
というようにグルーピングしていくのです。
これならば1つずつの塊は、概ね7±2の範囲に収まります。
つまり、「覚えられる程度の個数」×N回 に小さく分割することで記憶するのです。

グルーピングの基準は、ランダムよりも、意味のあるまとめ方にするとより効果的です。
例えば上記の例のように、頭一文字で分ける方法や、
決まり字ごとに分けたり、歌の内容、読み手の性別・地位、時代ごと、など、
自分の中で順番があるもの・カテゴリーとして認識しやすいものにするのがよいでしょう。

2)ダウンサイジング

2点目が覚える量を「小さくすること」です。
これは単純に、文字数は少ない方が覚えやすい、くらいの意味でとって問題ありません。
例えば、下記のアメリカ・中国の主要IT企業名。
・Google
・Amazon
・Facebook
・Apple
・Baidu
・Tencent
・Alibaba
・Huawei
このまま8つの単語として記憶するのは、なかなか大変です。
しかしこれらは、頭文字をとり「GAFA」「BATH」という2つの単語にしてしまうと、
あっという間に漏れ抜けなく記憶できてしまうのではないでしょうか。

これは「頭文字暗記法」と呼ばれるようです。
人間はきっかけさえあれば、記憶は案外簡単に引っ張ってこれるという特性を利用した記憶法です。

また、別の方法で「小さくする」方法として、シンプルですが、

・ノートを簡潔にとる (極力少ない文字数でまとめる)
・ノートを見やすく整理する (縦に箇条書きする、章ごとにページを分ける、など)

といったやり方も、当たり前のようでとても効果的です。
要は、一目で情報を認識できるようにしておく、ということです。

このように、上手く「まとめて」「小さくする」ことで、
自分が記憶可能な量まで圧縮していくのです。

記憶法②:ストーリーでつなげる

次にお薦めしたいのが、ストーリーで記憶を連鎖させていく方法です。

人間は、自分が体験したこと、知っている物語、感覚や感情に紐づけることで、
記憶を引っ張り上げやすくすることができます。
これは「エピソード記憶」と呼ばれます。

活用方法の例としては、ノートやテキストに、
自身の体験や、浮かんだ感情を表現することが挙げられます。
例えば、
・歴史の年号に「自分の誕生日からちょうど300年前」などと吹き出しを入れたり
・理科のpHの説明の横に、「紫陽花の色が変わるやつ」と書いてみたり
・英文法の例の隣にお気に入りの曲の歌詞を添えてみたり
といった具合。
全く別の、既に脳内にある情報と紐づくことで、記憶はより強固になるのです。

学術的に正しい見解かわかりませんが、「記憶の宮殿」と呼ばれる記憶法も、
理屈としてはこのエピソード記憶に近いものではないかと思います。
参考 : 【記憶の宮殿】小学生でもできるギネス認定の記憶術

要は、無機質な情報をなんらかの「場所」の記憶と紐付ける、という手法です。

こちらについては、「妹のジンテーゼ」というマンガで大変分り易く解説されています。
記憶法だけでなく、ライフハックに成り得る雑学が色々と詰まっている名作なので、
気軽に読める優良教材として強くお薦めです。

記憶法③:アウトプットする

そして最後に、記憶術として最も大切なことが、「アウトプットすること」です。
こちらは書籍「アウトプット大全」を参考するとよいと思います。

記憶の定着は「2週間に3回以上のアウトプット」を行うことで非常に強固になるそうです。
具体的なアウトプット方法は上記書籍に詳説がありますが、

・誰かに学習内容を説明する
・自身で内容をまとめ記事(ノート)にする
・穴埋め問題を作成し、自身で解く
・学習したことを実践する

といったことが、自身の経験としては効果が高かった実感があります。

なお、一度記憶した状態を維持するためには、
上記を復習という形で何度もアウトプットする必要があります。
最適な復習のタイミングは、「エビングハウスの忘却曲線」によれば、

・学習した後24時間以内に10分間の復習をする
・その1週間以内に、5分の復習をする
・その1か月以内に2~4分の復習をする

のが最も効果的なようです。
参考 : エビングハウスの忘却曲線で分かる、最適な復習のタイミング

これらを複合させていくと、自分でも驚くほどの数の記憶が残るようになります。
使いこなせれば、暗記系の試験はかなり難易度が下がると思います。

終わりに

以上、記憶方法のまとめでした。
などと言いつつ、これからの試験に落ちてしまっては何にもならないので、
また勉強の時間に戻りたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました