外観
澄んだ輝きのある、濃いガーネット。
粘性は控えめ。傾けてもアーチは見られない。
エッジにはまだ紫が残り、若々しい。
香り
香りはしっかりと感じられる。
カシス、ブラックベリーといった果実。スミレといった赤い花。
僅かに、なめし皮のようなニュアンスも。
第一アロマが主体の、やや陽性を思わせる香り。
味わい
アタックはやや軽め。
溌剌とした酸、甘さは果実よりアルコールによるものが強く、ドライな味わい。
タンニンは力強く、やや荒々しくも感じる。
余韻はやや長め。舌の奥にほろ苦さと果実感が続く。
総評
力強いタンニンを感じられる、辛口のフルボディ。
供出温度は18度前後、グラスは中~大ぶりの方が良いだろう。
デカンタージュ、または抜栓して1~2hを置いた方が、酸や渋みが落ち着き、果実味を味わいやすくなる。
スーパーなどで3リットルの箱で売られているスペインワイン、今回はボトルだが、おそらく中身は同じだろうか。
サクラアワード2017でゴールドメダル獲得などの受賞歴があるとのことで、たしかに700円とは思えないしっかりとしたボディのつくりだ。
抜栓したての状態だと、苦みや酸が荒れ狂い非常にガチャガチャした味わいだったが、じっくり開いてくると中の果実味を感じられるようになってきた。良く言えば本格的、悪く言えばすぐには美味しく味わえない面倒臭さがある。デイリーワインとしてこれをどう取るかは人によって分かれるところではないだろうか。
開いてくれば飲みやすくなるとはいえ、ややドライな味わいではあるので、単独で飲むよりはツマミと一緒にいただく方がお勧めである。ビターなチョコレートなどと合わせると、高級感のある味わいになるのではないだろうか。
満足度 : ★★☆☆☆
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