外観
澄んだ輝きのある、深いガーネット。
粘性は非常に強く、はっきりとアーチとラルムが見られる。
エッジの紫は取れ掛かってきており、まだ若々しくも熟成の進みを感じる。
香り
香りはしっかりと感じられる。
ブラックベリー、ダークチェリーといった黒い果実、
シダや針葉樹、メントールを思わせるニュアンスも。
第一アロマ、第二アロマの両方が感じられ、やや複雑な香りを形成している。
味わい
アタックは強め。
凝縮した果実味と爽やかな酸、優しいアルコール感が、バランス良く輪郭をつくっている。
タンニンは存在感があるもののサラサラとしており、あまり飲みにくさを感じさせない。
余韻は長い。両の奥歯に甘酸っぱさと、舌の奥に熱いアルコール感が残る。
総評
濃縮し力強く、リッチな本格派バリューワイン。
供出温度は14-17度、グラスは中~大ぶりのものがよいだろう。
デカンタージュは不要。開けてすぐに楽しむことができる。
最も特筆すべきは、リッチでありながら尖っていないということである。
甘すぎも酸っすぎも苦すぎもせず、非常にバランスが良いため、料理に合わせやすいだろう。
同梱されていた解説書によると、ヘスは全米レストランにおけるバイ・ザ・グラス・ワインの人気投票で毎年高い評価を得ているそうだが、飲んでみれば実に納得、これだけリッチで扱いやすい味ならば、それはそれは引く手数多にもなろう。4000円台としても優秀なコストパフォーマンスと言える。
スクリューキャップである点も、手間の少なさや保存しやすい点で重宝されるのであろう。
そんな超優秀ワインが、「54%オフ!レストラン需要減により海外市場にて在庫一掃現金化!特別価格が実現!」というのだから、それはそれは大変なお買い得だった。
レストランの需要減というのは、コロナの影響だろうか?だとしたら悲しいセールではあるが・・・
だが、たとえ定価に戻っても充分に価値のある一本である。
満足度 : ★★★★☆(定価時)
満足度 : ★★★☆☆(54%OFF時)
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色々な条件で探してみてください。
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