外観
淡い輝きのガーネット。透明度が高く、ルビー色にも近い。
エッジの紫は完全に取れ、オレンジ掛かっている。
粘性はやや弱め、傾けても留まらない。
それなりの経年を思わせる、落ち着いた色合いの外観。
香り
抜栓した直後から華やかな香りが溢れ、しっかりと感じられる。
カシス、ブルーベリーといった果実、すみれ、シダの様な植物、
なめし皮、紅茶、甘草のニュアンス、僅かだがコーヒーのような熟成香も。
第一アロマが主体だが第二アロマも少し混じる、複雑な香り。
味わい
アタックはやや強め。
ドライな苦みが前に出つつも、なめらかな酸、熟成した果実の甘味に支えられ、骨格のある力強い味わい。
タンニンは豊か、アルコールもかなりヴォリューミー。
蒸留酒を飲んだ時のような、喉の奥がひりつくような余韻が長く続く。
総評
成熟度が高く、濃縮した複雑な味わいのフルボディ。
供出温度は18度前後、グラスは中~大ぶりのものがよいだろう。
デカンタージュは不要、抜栓直後から安定した味わいを発揮する。
フォンタナフレッダは、大樽(1万リットル級)を使う“伝統的製法”を継ぐバローロの名門だそうだ。
バローロは「ワインの王様」などと言われるが、このワインは非常に謙虚で、派手でも豪快でもなく、寧ろ繊細である。
しかし一方で、漲る凝縮感と熟成感は王様らしい「風格」を感じさせる。
9割が苦み、甘味は1割程度と非常に硬派な味わいで、辛党には特に好まれそう。シェリーのようなドライさである。しかし1割の果実の甘みが深く、殊更印象的。
その割に難しくなくすぐに飲めるところは、流石イタリアワインと言うべきか。
少しリッチで大人な週末にしたい気分の日にお薦めしたい。
満足度 : ★★★★☆
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