BOGLE VINEYARDS ESSENTIAL RED 2017、アメリカ

ワインレビュー
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BOGLE VINEYARDS ESSENTIAL RED 2017
産地 : アメリカ(California)
種類 : 赤,スティル
品種 : Zinfandel 31%, Petite Sirah 26%, Cabernet Sauvignon 24%, Syrah 19%
年    : 2017
度数 : 14.5%
価格 : \2,310(定価:\2,728)
購入店 : しあわせワイン倶楽部
輸入者 : オルカ・インターナショナル株式会社

外観

澄んだ輝きの、やや淡めのガーネット。
エッジにはまだ紫が残り、若々しい。
粘性は強め。はっきりとアーチが、時間差でラルムも見られる。
そのまま飲むには少し早そうな印象。

香り

香りはしっかりと感じられる。
ブラックベリーやダークチェリーと言った黒い果実、
スミレ、ピーマンと言った赤い植物、
甘草、メントールのような、鼻をくすぐるスパイシーな香り。
血液のようなやや重たいニュアンスも。
複雑な香りに対して熟成感はまだなく若々しい。発展途上といった印象。

味わい

アタックは強め。
溌剌とした酸、厚いアルコールの甘みとヴェジタルな苦みが特徴的。
タンニンはさらさらとしており、苦みの割に飲みにくくはない。
樽由来と思われるバニラのニュアンスが非常に強い
余韻は長い。喉にアルコールの灼ける感覚が暫く続く。

総評

ヴェジタルで複雑、パンチの効いたアルコールを持ったフルボディ。
供出温度は18度前後、グラスはなるべく大ぶりのものがよいだろう。
荒々しい個性を堪能したいなら、デカンタージュはしなくてもよい。もっと樽感を抑えマイルドに味わいたいなら、抜栓して1hほど置くなりするといいだろう。

オーク樽のバニラ香が兎角強く、よく言えば「個性がはっきりしておりパンチが強い」、悪く言えば「クセが強すぎて果実味が隠れてしまっている」といったところか。好き嫌いは真っ二つに分かれるだろう。ウイスキーやブランデーが好きな人の方がハマるかもしれない。
個人的には、樽で風味付けされるよりは、果実自体の凝縮度で勝負してくれる方が好みではあるので、諸手を挙げての賛美はしづらい。
さりとて果実味が弱いわけではなく、ジンファンデルのポップさとシラーの上品さとのバランスが取れており、完成度は非常に高い
2000円台とは到底思えない、満足感の高い出来である。流石、ボーグルはハズレがない。

特に、既に何杯か飲んでアルコールに慣れてしまった舌へのパンチ力を求められるときや、ガッシリとした肉料理に抗えるパワーを求められるときに、その個性は大いに発揮されるだろう。

満足度 : ★★★☆☆

 

ボーグル エッセンシャル・レッド カリフォルニア
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