外観
やや鈍い輝きの淡いルビー色。
粘性は弱くさらりとしている。
エッジの変色はなく、若いワインという印象。
香り
香りは控えめだがしっかりと感じられる。
ラズベリーや苺といった赤い果実、スミレの花の香り。
シンプルな第一アロマが主体で若々しい印象。
味わい
アタックはやや強め。
アルコールのボリュームとヴェジタルな苦みが最初にくる。
その裏で果実の甘みと尖った酸も感じられる。
上記がまだ混ざり合っていない、未成熟な印象。
タンニンはサラサラとしており軽やか。
余韻はやや長め。舌の奥に茎の様な苦みとアルコール感が続く。
ただし、上記は抜栓直後の状態の話。
エアレーターを通す事で、味わいに俄然まとまりが生まれ、
熟成感がありつつもフルーティー、華やかでまとまりのある味わいが生まれた。
総評
フレッシュ＆フルーティ－で軽やか、シンプルでフレッシュ感を楽しめるワイン。
供出温度は11～14度、グラスは小ぶり～中庸なものでよい。
ヴェジタルな味が好みであれば抜栓してそのまま飲んでもよいが、
クオリティの高さを望むならば、デカンタージュを行うか、抜栓して1hほど待った方が良い。
所謂「カリピノ」であるが、よくあるアルコール度数の高いポップで癖のあるタイプではなく、
驚くほど本家であるブルゴーニュの作りに近い、正統派ピノ・ノワールである。
1年物ということで、未成熟なのは覚悟の上、抜栓直後のガチャガチャな印象は致し方なし。
エアレーターのような備品がないならば、3年以上は熟成した物を購入すべきだと思う。
ポテンシャルが発揮されれば、2千円台とは思えぬほど楽しめるであろう。
満足度 ： ★★★☆☆
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