外観
透明な輝きのレモンイエロー。
粘性は中程度。傾けて出来るアーチはすぐに崩れる。
香り
香りはしっかりと感じられる。
桃やライチ、パイナップルといったトロピカルなニュアンス。
小振りの白い花、石灰といったミネラル、仄かにハチミツのような要素も。
第一アロマが主体と思われる、甘く爽やかな陽性の香り。
味わい
アタックはやや強め。
爽やかな酸、凝縮感のある豊かな果実の甘みと、意外に厚みのあるアルコールが特徴的。
コクを伴う苦味もあり、全体的に肉付きがよく密度が高め。
余韻は長い。奥歯の方に爽やかな甘酸っぱさが長く続く。
総評
濃縮感がありリッチなミディアムボディ。
供出温度は12度前後、グラスは中程度のものでよいだろう。
デカンタージュは不要。抜栓してすぐに楽しむ事ができる。
カナダと言えばアイスワインが代表格であろうが、本作は普通に白のスティルワインである。
だがその甘い味わいやとろみのあるアルコールは、カナダワインへの期待を全く裏切らない。
ただしそこにしつこさはなく、非常にドライで爽やかでもある。甘さと辛さ、ねっとりとすっきりの両方の要素を併せ持つというのだろうか、なんとも不思議な感覚である。
印象としては甘口寄りのリースリングに近いように感じた。2000円台前半という価格帯とは思えない豊潤さであり、甘口派・辛口派のどちらにも広くお薦めしたい。アイスワインは美味しいけど高い・・・という方にも良い選択肢になるだろう。
満足度 : ★★★★☆
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