外観
透明な輝きのある、やや濃い目のルビー色。
全体的に紫がかっており、若さに溢れている。
粘性はやや強め。傾けるとアーチが架かり、ラルムも見られる。
香り
香りはしっかりと感じられる。
イチゴやブルーベリーといった果実。
ジャムやキャンディを思わせる甘い香り。
第一アロマが主体と思われる、ポップな陽性の香り。
味わい
アタックは軽やか。
はじけるような酸、瑞々しい果実の甘味が前面に出ている。
アルコールとタンニンは、いずれもさらりとして軽やか。
余韻は長め。鼻腔をくすぐるフローラルな甘酸っぱさが続く。
総評
フレッシュ&フルーティなライトボディ。
供出温度は14~17度、グラスは中程度か多少大きめのものがよいだろう。
デカンタージュは不要、抜栓してすぐの瑞々しさを楽しみたい。
1年に1度はボジョレーヌーヴォーを味わう日と決まっている。そんな風物詩を今年も買ってきた。
2022年は、天候的には「暑さと乾燥と」で厳しい年だったようだが、出来栄えは申し分ないようだ。
今やすっかりネタ扱いとなった笑、ボジョレーワイン委員会のコメントは下記の通り。
ちなみに、過去のキャッチコピーはこちら。
ボージョレというもの自体、お祭り的な要素が大きいと私は思っており、味やクオリティは二の次くらいの気持ちである。
しかし今回の作品は、巷に溢れる薄っぺらい量産型に比べると、そこそこしっかりした造りであるように思う。
まず味が澄んでおり、無駄な苦味やえぐみがない。そしてフルーティでフローラルという、ガメイ種のいいところを上手く引き出している。店に並んでいた中では一番高い部類の物だっただけのことはあるなと感じられるクオリティだった。
飲んでいて楽しい気分になれる、まさに「祭り」にはうってつけの1本だったのではないだろうか。
満足度 : ★★★☆☆
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来年もワインにとっていい年でありますように。他のレビューも是非ご覧ください。
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