2021年に入って、「日本人の、他人の得が許せない気質」を揶揄した「日本人脳」という言葉がメディアに流れました。
インパクトのある言葉だけに、twitterでも多くのリプライがされていました。
大方の意見としては「主語を大きくするな」「国籍差別だ」等と、日本人から日本人へのヘイトスピーチと捉えらえた否定的な意見が多かったように思います。
かく言う私もこの言葉は嫌いでして、わざわざ「日本人」に限定するあたり、特定思想を持つ集団の悪意なのでは、などと思ってしまいます。
しかし、2021年6月22日にネットに踊った記事を読むと、
嗚呼、日本人って本当に病気なのかもな・・・と残念に感じてしまいました。
オリンピックは自粛するべきなのか
一言でまとめると、「飲食店をやり玉に自粛だの酒類禁止だの言ってきて、なんでオリンピックは酒類OKなの!?」と炎上した、というもの。
「国民や飲食店に我慢を強いていながら、五輪なら許されるのか」ですって。
私は1月に自分の日記に書いたとおり、「コロナを過剰に重大視し、経済を止めるべきではない」という考えでいます。
それが正しいのかどうかはさておき、今もその考えは変わっていません。
なので、オリンピックの開催自体をおかしいとは思いません。
・海外からの渡航はもっと制限する
・医療従事者への補償を厚くする
という点について課題ありとは思いつつも、開催までにワクチン普及も進みますし、無観客化や厳重な消毒を行なう事で対策になるのであれば、開催して経済を回せばいいと思います。
寧ろおかしいのは、飲食業を中心にターゲッティングされた、見当違いの過剰な規制の方だと考えます。
オリンピックが開催できるくらいまで落ち着いてきているんですよね、だったら飲食業もライブなどの興行も問題ありませんよね、じゃあすぐ規制解除してくださいよ、と思うのです。
つまりは、「全業種的な酒類の解禁」と「オリンピックでの酒類自粛」を並べたとき、前者を取るべきではないのか、ということです。節度のある人は酒の有無に関わらずしっかりと対策していますし、逆に言えば規制したところで路上で飲酒に浸るような輩はなくなりません。だったら経済を止めるだけ損だと、真面目な経営者ばかりが泣きを見る現状はおかしいと思うのです。だから、非難されるべきはオリンピック側ではなく、自粛要請を解かない国や自治体だと思うのです。
しかし、そういう考えはメジャーではないようで、寧ろ「オリンピックも自粛しろ!」という人の方が多いように思えてしまいます。
オリンピックを批判する人達は、例えばオリンピックは中止、自粛は今年いっぱいに延長、その間飲食業もライブもスポーツも全て禁止、勿論酒の販売や路上飲酒も取り締まり対象、20時以降の外出は控え続けてください、国にそう言われたら納得するのでしょうか?膨大な失業者、経済損失を出してでも全国民引き籠もれと、そう言いたいのでしょうか?本当にそう思っているのでしょうか?
女帝の要請ぜんぶ乗せしてみたらディストピア感すごい。渋谷スクランブル交差点は夜の8時。 pic.twitter.com/k5h0CrIPCl
— サツバツおやつ (@sa2ba2oya2) April 24, 2021
※上記はコラ画像です。
そうでないのなら、何故飲食業の肩を持とうとするのではなく、オリンピックを叩こうとするのでしょうか?
それは、「他人の得が許せない気質」に依るものではないと、言えるのでしょうか。
終わりに
自分の意見を持つ事はとても大切な事だと思いますが、twitterやまとめサイトで誰かが書いた事をそのまま鵜呑みにすることや安易に同調することは、自分の意見とは言えないと思います。
オリンピックが正しい事かどうか、今はまだ、答え合わせの時期ではないはずです。
まずは自分の事を省みてみようと思います。
蛇足
私が飲食業の肩を持ちたい理由として、
そもそも飲食業やライブ等の興行が原因で発生したクラスターはどの程度あったのか?
それは規制が必須な数と言えたのか?
その説明がないまま、度重なる緊急事態宣言や蔓延防止措置が取られた事に全く納得がいかない、ということがあります。
まして、どれくらいの期間続けてどのくらいまで感染が減ればよしとするのか、その根拠も一切提示されず、場当たり的にズルズルと延長を繰り返し、(明にそうは言わないものの)オリンピック開催目前であることを理由に延長を打ち切るという、無計画この上ない政策には、本当に失望しました。
感染防止策がワクチン頼みであることは責められませんが、こういった中身がないにも関わらず強要される自粛は、政治家の「私達はワクチンを待つ以外にも仕事をしています!」というポーズとしか思えません。
飲食や興行は、愚かな政治家による保身行為のスケープゴートにされているとしか思えません。
オリンピックを叩くよりもっと批判すべき事があるだろ、というのが、オリンピック記事を見る度に思う私の感想です。
コメント