吃驚なことに、賃貸している部屋の2年後更新のタイミングで、賃料値上げの通知が来ました。
理由は「物価上昇のため」と一言。●和リビングさん、正気でしょうか?
調べれば調べるほど、契約書を食い物にするやり方に憤慨しまくりです。憤怒です。ふんぬっ。
今回調べた事を次回の引っ越しの際に活かせるよう、しっかりと書き留めたいと思います。
要求通知内容
まずは、賃料値上げ要求通知の全文をご紹介。
はい、以上です。これで全文です。
「2.改訂後の賃料等の金額」は記載方法を変えていますが、それ以外は全くそのままです。
賃料値上げの根拠は「物価上昇に伴い」の一言。
「どうしても苦しくて仕方ないんですm(_ _)m」という雰囲気でもなければ、
「会社がヤバいんです、マジ助けてください(>人<;)」という態度でもない。
正直、なめてますね。
月2,500円の賃料値上げという事は、2年で60,000円、更新料+2,000を含めれば62,000円になります。紙一枚で「あっ、62,000円いただきます~」とか、どんな無法国家でしょうか。馬鹿にしてんのか。
もうこの時点で、激おこぷんぷん丸です。
賃料値上げは拒否できるのか
しかし、そもそもこの賃料値上げ要求は避けられるものなのか?という点が気になります。
6万円のために裁判までするのはコスパ悪いしな・・・ということで調べてみる事に。
すると、朗報、賃料値上げには必ずしも応じる必要はないようです。
それはそうですよね。2年ごとに賃料値上げ要求されたんじゃ、安心して定住できませんもんね。
良かったことに、日本はちゃんとした法治国家であるようです。
賃料値上げは妥当なのか①(物価)
かといって、賃料値上げ自体が絶対悪というわけでもありません。
世の仕組みというものはギブアンドテイクであり、「賃貸を提供する」というサービスに対し、正当な対価が設定されていないのならば、それは是正されるべきです。
そこで、まずは●和リビングが提示してきた唯一の賃料値上げ根拠である「物価の上昇」が本当なのかを確認してみました。
現在の物価が上がっているのか下がっているのかは、国が指数を出しています。
「消費者物価指数(CPI)」というものです。
不動産の項目がないので、総合指数を頼りに見るしかなさそうですが、それによると、
ということで、契約した2年前から比べると総合指数は0.5%上昇している、と言えそうです。
一方で要求賃料は、63,000円→65,000円と3%上昇しています。
パーセンテージにして実に6倍というボッタクリ利率です。どう考えても不当ですね。
賃料値上げは妥当なのか②(土地の価格)
次に、局所的に賃貸物件まわりの土地だけ高騰している、という可能性もなくはないので、
念のため、路線価も確認しておきます。これも国が定め、定期的に更新しているものです。
なお、上記の見方は下記の通り。
これで現在の住所を調べると、少なくともここ3年間は、土地の価格は一切変わっていないようです。
よって、固定資産税が上がったということもなさそうですね。
こちらの地価マップで確認しても、周辺の地価は+0.00%になっていたので、
土地の価格は動いていない、ということで間違いないでしょう。
賃料値上げは妥当なのか③(賃料の相場)
では、そもそも部屋を安く借りすぎているから相場に釣り合わせたいのだ、
ということは有り得るのでしょうか。
念のため、周辺の似たような物件と賃料を比較してみます。
不動産譲歩得サイト at home
「家賃相場から賃貸を探す」で、周辺の賃貸物件の相場を確認します。
現在の駅周辺の1Rの相場は4.97万円、現在の63,000円より大分低いですね。
勿論、その分ちょっと広め・築浅などという優位性があり、それには納得して契約しています。
しかし、やはり賃料値上げが正当と言えるような相場感ではなさそうです。
念のため、下記サイトでも条件の近いところを検索してみました。
全く同じような条件のところはなかなかありませんでしたが、
現在の賃貸物件より、築年数+10年 & 部屋面積2/3 くらいの部屋で、4~5万のところが多かったので、やはり現在の家賃が安すぎるとは思えません。
そもそも、最初の契約時点で私からは一切値下げ交渉などはしていません。
●和リビングが「この価格で住まいを提供できます!」といってきたのが今の価格なのですから、
万が一相場より低かろうが知った事ではないのですけど。
寧ろ、日本の住戸は経年劣化により値が下がるのが通常であって、
値下げしてくれるならともかく、値上げなぞされるのは全く筋違いだと思います。
以上の点から、●和リビングの賃料値上げ要求は全く不当であると確信しました。
拒否した場合、退去しなければならないのか
では、拒否して退去するか?しかしこれは面倒です。
2年で6万円のために引っ越し代を投じるのは、どう考えても割に合いません。
そこで、賃料値上げ更新を拒否したらどうなるのかを調べてみる事に。
結果なんと、退去する必要ナシ、同一条件の契約を継続することができることが分かりました。
やり方は簡単、賃料値上げの通知に対し「拒否します。同一条件で契約します」と伝えるだけとのこと。
もし大家から受け取り拒否などされても、供託という制度を使えば合法的に対応できそうです。
これも当然なのですがね。
ある日突然「家賃上げるで!嫌なら出て行け!」とか、ヤクザそのものですから。
日本がしっかりとした法治国家であることに感謝です。
これが●和リビングのやり方か
では何故、●和リビングは賃料値上げを要求してきたのでしょうか。
軽く「大和 賃貸 更新 値上げ」などでググってみると、同様の記事が多数見つかります。
場所も時期もバラバラ。とても「物件毎に仕方なく賃料値上げせざるを得ないから」やっているようには思えません。
これは私の憶測ですが、この値上げ要求、●和リビングとして全住居に対して行っているのでは?
根拠も強制力も無い賃料値上げ通知を出すのはダメもと、拒否されてもノーダメージ、
引っかかってくれる人が少しでもいたら、その分利益が上がってラッキー、くらいの気持ちでやっているのでは?
「2年で6万円のために引っ越し代を投じるのは、どう考えても割に合わない」と前述しましたが、
そうして妥協して流され、応じてしまうことを見越しての要求なのでは?
そんな邪推を抑えられません。
もしそうだとすれば、
無知やお人好しを、会社ぐるみで食い物にする、卑劣極まりない最低なやり方です。
さて、私の心は完全に決まりました。
前述したデータは全てPDF保存してあるので、参考資料としてそれも送付しようかと思いましたが、
添付ができない仕様だったので、それは諦めました。今後の反応を見て提示方法を考えます。
さて、なんと返信がくるか楽しみです。
後日正式に更新契約書が送られてくるらしいので、その際にも同様に拒否する意向を示そうと思います。
***後日追記***
当件の結末は下記の記事にまとめました。↓↓
***後日追記***
2年後の更新の際のお話。↓↓
***更に後日追記***
↓↓騙されないための不動産基礎知識のストックを始めました。
終わりに
以上、●和リビングの賃料値上げ要求に対する対応の記録でした。
元々同社には、馬鹿高い手数料や割高な電力会社との契約の強制など、随所にボッタクリ感を抱いていたので、今回の事で本格的に、全面的に信頼できなくなりました。
次回引っ越しの時にはそこのところも考えて物件を決めようと思います。
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