私は、マスコミ(特にテレビ・新聞記者)と政治家について、
現代における”二大・碌な仕事をしない職業”だと思っています。
そんな前者のマスコミについて、考えさせられる記事を2つ留めておきたいと思います。
正当性のないリンチ
最初の記事はこちら。
大麻―薬物規制の功罪 専門家「薬理作用よりも、刑罰やバッシングが人生を台無しにしている」
つまり言わんとしていることは、
「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか? っていうけど、
人間やめさせてるのって、覚せい剤じゃなくてマスコミのバッシングじゃない?」
ということだと解釈しています。
(*敢えて大麻と覚せい剤を置き換えています。以下、薬物も同)
これは本当にその通りだなと思っていまして、
マスコミの報道って、公正中立な報道からはほど遠く、かといって啓発や啓蒙の役目も果たさず、
ただのリンチと化していると感じてしまいます。
そもそもの話、何故薬物を使用することが悪とされているのか?といえば、
・薬物が如何に身体に悪影響を及ぼすかを知らしめる
・薬物によって精神に異常をきたすなど
・薬物への中毒・依存によって経済的に破綻する
・上記のいずれかまたは複合によって、他人に害を成すようになってしまう
こういった悲劇に繋がるからであると思います。
そういった論理に当てはまらない、今回のようなケース、
・巨大権力でもなんでもない、唯の一個人である、
・周囲の人に害を成したわけではない人を、
・社会的に死ぬまで追い詰める報道をする
これに正当性はあるのでしょうか?
「有名人を叩くと話題になる、つまり自分達が儲かりたいだけ」
という背景が透けて見えると思われても仕方ないのでは?
最近のマスコミは、右だ左だと言う以前に、
読者を納得させる根子のある記事が書けないところが、
文章を扱う職業として根本的にダメになっているところではないでしょうか。
使命感を失った成れの果て
そういったマスコミに決別する、というのが次の記事です。
一言で言ってしまうと、
「マスコミは理解しようという努力もしないし、真意を伝えてもくれないから、もう必要ない!
これからは自分達のことは自分達で広報する!」
という主旨でしょうか。
トヨタの気持ちも察するに余りありますが、
一方で、「企業が責任を果たすことを監視し情報提供する」存在が必要というのもその通りで、
独自の広報が主体になってしまったら、それはそれで世は混迷しそうな気がします。
今のマスコミは、「弱気を助け強きを挫く」という使命感を失くしてしまったように思えます。
前述した「個人叩き」はその最たるものではないでしょうか。
昔はあったのかもしれないそんな正しき使命感が、中身が爛れ、その形骸だけが残されたのが、
いまの横暴にして傲慢なマスゴミの偏向姿勢に成り果てているように思います。
とはいえ
以上、改めて現代のマスコミのマスゴミたる所以を書き留めてみましたが、
同様に忘れてはいけないのは、
引用した2つの素晴らしい記事を報道しているのもまたマスコミだということ。
トヨタではないかもしれませんが、
今後起こりうる大企業の不正や隠蔽を防ぐためには、マスコミは絶対に必要な機関だといえます。
だから「マスコミはいらない」ではなく、膿を除き、生まれ変わるべきなのだと、私は思います。
私が生きている間に、そんな変革が訪れると期待できる状態ではありませんが・・・
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